時代の変化に応じてスポーツイベントを刷新する日本大会

毎年各都道府県が持ち回りで主催する国民体育大会「日本大会」は、熱い議論を巻き起こしている。 時代の変化を踏まえて、行事の重要性や開催のあり方を再検討する必要がある。

日本大会は1946年に国民体育大会として始まり、今年から名称が変更された。 近年では大会終了後に全国障害者スポーツ大会も開催されています。 2034年に沖縄県で開催される日本大会までに第2次全都道府県開催が完了する。

宮城県知事。 全国知事会の村井嘉浩会長は日本の大会について質問し、「中止するのは考えだ。 » 他にも数名の知事も見直しを要請している。

おそらく知事もこの大会の問題点を認識しており、現状の形で第3次開催に着手するのではなく、中止して根本的に見直すべきだと感じているのだろう。

ゲームはこれまでのところ、地方だけでなく全国的にもスポーツを促進する上で一定の役割を果たしている。 この大会の開催により、全国各地にスポーツ施設や道路が整備されました。 また、知名度の低いスポーツも含めたスポーツの普及、選手や指導者の育成、競技レベルの向上にも貢献しました。

しかし、多くの知事は、大会開催は都道府県にとって大きな財政負担となるとの認識を示した。

大会は開催県、国、日本スポーツ協会の共催だったが、費用の大半は開催県が負担した。

今年の開催地である佐賀県は、大会の開催や施設整備などに総額157億円を計上する。 地方の県を中心に人口が減少しており、財政状況は厳しい。 今後、都道府県によっては単独開催が困難になることが懸念される。

このため競技団体は知事会も含めた新たな議論の場を設け、今後の大会の方向性を策定する予定だ。 知事会でも意見を集約し、集約する。

日本大会を持続可能なものとするためには、三者間の負担分担の見直しが不可欠である。 負担軽減には、開会式の簡素化や既存施設の活用、2年ごとの開催、複数県の広域開催などが考えられる。

大会の競技面では、開催県が総合優勝を目指して優秀な選手をスカウトしたことが問題視された。 都市部への人口集中が進む中、これまでの都道府県間競争の形態に代わる検討課題もある。

多くのエリートアスリートはこのイベントに参加せず、代わりに国際大会を優先します。 「日本最大最高の総合スポーツイベント」という日本大会のコンセプトの是非をめぐる議論は避けるべきではない。

多くのアスリートにとって、オリンピックへの参加は依然として大きな目標です。 現状を踏まえ、大会のあり方やスポーツの役割について幅広く議論していくことが重要だ。

(読売新聞 2024年5月6日より)

Furutani Yasushi

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